5.4.6 スパナ

多くの音楽記譜オブジェクトは、複数の音符あるいは複数の小節にまたがって、広がりを持ちます。例としては、スラー、連桁、連譜の囲み、volta 繰り返しの囲み、クレッシェンド、トリル、それにグリッサンドがあります。そのようなオブジェクトは総称して “スパナ” と呼ばれ、それらの見た目と振る舞いを制御するための特殊なプロパティを持ちます。これらのプロパティのいくつかは、すべてのスパナに共通しています。他のプロパティはスパナの部分集合に限定されています。

すべてのスパナは spanner-interface をサポートします。いくつかのスパナ – 2 つのオブジェクトの間に直線を描くもの – は、さらに、line-spanner-interface をサポートします。

LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.22 (development-branch).