オクターブ チェック

相対モードでは、オクターブ変更記号を付け忘れることが容易に起こり得ます。オクターブ チェックは、予期しないオクターブの音符を見つけた場合に警告を表示してオクターブを修正することによって、そのようなエラーを見つけ出すことをより容易にします。

音符のオクターブをチェックするには、= の後に絶対オクターブを指定します。以下の例は、2 番目の音符の絶対オクターブがオクターブ チェックによって示される d' ではなく d'' であるため、警告を発し (そしてピッチを変更し) ます。

\relative {
  c''2 d='4 d
  e2 f
}

[image of music]

音符のオクターブは \octaveCheck controlpitch コマンドでもチェックすることができます。controlpitch は絶対モードで指定されます。これは前の音符と controlpitch との間の音程が 4 度以内であるかどうかをチェックします (つまり、通常の相対モードでの算出方法と同じです)。このチェックが失敗した場合、警告が表示されます。このチェックの前にある音符は変更されませんが、その後に続く音符はオクターブが修正されます。

\relative {
  c''2 d
  \octaveCheck c'
  e2 f
}

[image of music]

以下の 2 小節を見てください。1 番目と 3 番目の \octaveCheck は失敗していますが、2 番目のチェックは失敗していません。

\relative {
  c''4 f g f

  c4
  \octaveCheck c'
  f
  \octaveCheck c'
  g
  \octaveCheck c'
  f
}

[image of music]

参照

コード断片集: ピッチ

内部リファレンス: RelativeOctaveCheck.


LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.22 (development-branch).