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ドキュメント全体のフォント
以下の例で示す方法に従ってフォント ファミリを指定することにより、roman, sans それに typewriter フォント ファミリとして使用されるデフォルト フォントを変更することができます。この例ではグローバル譜サイズにセットされた値で自動的にフォントのサイズを伸縮しています。個々に登録するフォント のように、カンマ区切りの ‘フォント’ のリストを記述できます。しかし、フォント ‘スタイル’ は記述できません。フォントについての説明は、フォントの説明 を参照してください。
\paper { property-defaults.fonts.serif = "Linux Libertine O" property-defaults.fonts.sans = "Nimbus Sans, Nimbus Sans L" property-defaults.fonts.typewriter = "DejaVu Sans Mono" } \relative c'{ c1-\markup { roman, \sans sans, \typewriter typewriter. } }![]()
注: make-pango-font-tree は記譜フォントをデフォルトの Emmentaler にリセットします。
次の構文を使用することで、他をデフォルトの値のままにしつつ、特定のフォントを変更することができます。次の例は、上の make-pango-font-tree の例と同じ結果になります。make-pango-font-tree と同様に、roman,
sans, typewriter カテゴリに対してコンマ区切りの‘フォント’のリストを指定します。譜のサイズをデフォルトの 20 pt から変更する必要がない場合、#:factor (/ staff-height pt 20) は不要です。
\paper {
#(define fonts
(set-global-fonts
#:roman "Linux Libertine O"
#:sans "Nimbus Sans, Nimbus Sans L"
#:typewriter "DejaVu Sans Mono"
#:factor (/ staff-height pt 20) ; 譜サイズを変更しない場合は不要
))
}
記譜フォントを指定することもできます。次の例は、記譜フォントをデフォルトと同様に設定しているため、上の例と同じ結果になります。 詳しい情報は、記譜フォントを置換する を参照してください。
\paper {
#(define fonts
(set-global-fonts
#:music "emmentaler" ; デフォルト
#:brace "emmentaler" ; デフォルト
#:roman "Linux Libertine O"
#:sans "Nimbus Sans, Nimbus Sans L"
#:typewriter "DejaVu Sans Mono"
#:factor (/ staff-height pt 20) ; 譜サイズを変更しない場合は不要
))
}
注: set-global-fonts を呼び出すたびに、記譜フォントとテキスト
フォントの両方を完全にリセットします。あるカテゴリが未指定であった場合、そのカテゴリのデフォルト値が使用されます。また、set-global-fonts は、その後の全ての \book ブロックに影響します。\book ブロックが複数あり、ブック毎に異なるフォントを使用したい場合、set-global-fonts を以下のように複数回呼び出します:
\paper {
#(define fonts
(set-global-fonts
…
))
}
\book {
…
}
\paper {
#(define fonts
(set-global-fonts
…
))
}
\book {
…
}
参照
記譜法リファレンス: フォントの説明, 個々に登録するフォント, フォントとフォント サイズを選択する, フォント, 記譜フォントを置換する
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