和音モードの概要

和音を 和音の音符 で説明しているように、同時進行する音として入力することができます。

和音を “和音モード” で入力することもできます。 和音モードは、ピッチではなく、従来のヨーロッパ音楽での和音構造に焦点を当てた入力モードです。これは、コード ネームを使うことに慣れているユーザにとって、和音を記述するのに便利な機能です。他の入力モードについて更なる情報は、入力モード を参照してください。

\chordmode { c1 g a g c }

[image of music]

和音モードを用いて入力される和音は音楽要素であり、同時進行する音として入力される和音と同様に移調させることができます。\chordmode は絶対モードであり、\chordmode ブロックでは \relative は効果を持ちません。しかしながら、\chordmode での絶対ピッチは音符モードよりも 1 オクターブ高くなります。

一連の音楽の中で、和音モードと音符モードを切り替えることができます:

\relative {
  <c' e g>2 <g b d>
  \chordmode { c2 f }
  <c e g>2 <g' b d>
  \chordmode { f2 g }
}

[image of music]

参照

音楽用語集: chord

記譜法リファレンス: 和音の音符, 入力モード

コード断片集: Chords

既知の問題と警告

あらかじめ定義されているアーティキュレーションと装飾の短縮形を和音モードで使うことはできません。アーティキュレーションと装飾 を参照してください。

LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.15 (開発版).