同じタイプの全コンテキストを変更する

Score, Staff, Voice, その他のコンテキストにおいてデフォルトで使用される譜刻のためのコンテキスト設定は、\layout ブロックの中の\context ブロックで指定することができます。\layout ブロックは、それを適用する \score ブロックの中で、かつ、音楽表記の後に配置する必要があります。

譜刻ではなく MIDI 出力に関する設定をする場合は、\midi ブロックに別々に指定する必要があります (出力定義 - コンテキストの青写真を参照してください)。

\layout {
  \context {
    \Voice
    [すべての Voice コンテキストのコンテキスト設定]
  }
  \context {
    \Staff
    [context settings for all Staff contexts]
  }
}

以下のタイプの設定を指定することができます:

プロパティ設定コマンドは、\context ブロックで囲まずに、\layout ブロックの中に配置することができます。そのような設定は、指定されたタイプの任意のコンテキストの開始時にプロパティ設定コマンドをインクルードするのと等価です。コンテキストを指定しない場合、すべての 下位コンテキストに影響を与えます – 下位コンテキスト - ボイス を参照してください。\layout ブロックの中でのプロパティ設定コマンドの構文は、音楽ストリームの中で同じコマンドを記述するのと同じです。

\score {
  \new Staff {
    \relative {
      a'4^"Smaller font" a a a
      a4 a a a
    }
  }
  \layout {
    \accidentalStyle dodecaphonic
    \set fontSize = #-4
    \override Voice.Stem.thickness = #4.0
  }
}

[image of music]


LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.15 (開発版).