アーティキュレーションの方向指示子

デフォルトでは、アーティキュレーションのいくつかの向きは常に上または下になっています (例えば、強弱記号やフェルマータ)。一方、他のアーティキュレーションは、符幹の向きによって、向きが上下します (スラーやアクセントなど)。

アーティキュレーションの前に 方向指示子 を置くことで、デフォルトの向きをオーバライドすることができます。3 つの方向指示子があります: ^ (“上向き” を意味します)、_ (“下向き” を意味します)、それに - (“デフォルトの向き” を意味します) です。通常、方向指示子は省略することができ、その場合は - と見なされます。しかしながら、以下のものの前には 常に 方向指示子を置く必要があります:

方向指示子は、その後にくる音符だけに効果を持ちます:

\relative {
  c''2( c)
  c2_( c)
  c2( c)
  c2^( c)
}

[image of music]

LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.22 (development-branch).