ブレス記号

ブレス記号は \breathe を用いて入力します:

{ c''2. \breathe d''4 }

[image of music]

ブレス記号は他の発想記号と異なり、前の音符と関連したものではなく、独立した音楽イベントです。そのため、前の音符に付加する発想記号や、手動連桁を示す角括弧、スラーやフレージング スラーを示す括弧は \breathe の前に配置されなければなりません。

ブレス記号は自動連桁を終わらせます。この振る舞いをオーバライドする方法は、手動連桁 を参照してください。

\relative { c''8 \breathe d e f g2 }

[image of music]

古代記譜法でのブレス記号の音楽指示子 – divisio (ディビジオ: 区切り記号) がサポートされています。詳細は ディビジオ を参照してください。

Selected Snippets

ブレス記号を変更する

ブレス記号のグリフは BreathingSign レイアウト オブジェクトの text プロパティをオーバライドすることで、任意のマークアップ テキストに変更することができます。

\relative c'' {
  c2
  \override BreathingSign.text =
    \markup { \musicglyph "scripts.rvarcomma" }
  \breathe
  d2
}

[image of music]

ブレス記号にチェックを使用する

歌曲や管楽では、ブレス記号によくチェック マークを使用します。これはコンマ記号で示すように短い間を挿入するものではなく、マークの前にある音符を少しだけ短くすることでブレスを行います。マークを譜から離すために、上方向に少し移動しています。

\relative c'' {
  c2
  \breathe
  d2
  \override BreathingSign.Y-offset = #2.6
  \override BreathingSign.text =
    \markup { \musicglyph "scripts.tickmark" }
  c2
  \breathe
  d2
}

[image of music]

カエスーラを挿入する

カエスーラ記号は BreathingSign オブジェクトの text プロパティをオーバライドすることで作成することができます。曲がったカエスーラ記号も使用することができます。

\relative c'' {
  \override BreathingSign.text = \markup {
    \musicglyph "scripts.caesura.straight"
  }
  c8 e4. \breathe g8. e16 c4

  \override BreathingSign.text = \markup {
    \musicglyph "scripts.caesura.curved"
  }
  g8 e'4. \breathe g8. e16 c4
}

[image of music]

参照

音楽用語集: caesura

記譜法リファレンス: ディビジオ

コード断片集: 発想記号

内部リファレンス: BreathingEvent, BreathingSign, Breathing_sign_engraver


LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.15 (開発版).