奏法スクリプト

奏法スクリプトを使うには、入力ファイルの最初にこのような \include コマンドを追加します:

\include "articulate.ly"

このスクリプトは、アーティキュレーションやテンポ表示を反映させるために、MIDI 出力の音符を正しく‘タイム スケール’します。しかし、譜刻された出力も MIDI 出力の結果と対応して変化してしまいます。

\score {
  \articulate <<
    … music …
  >>
  \midi { }
}

\articulate コマンドは、省略記号 (トリルやターンなど) を解釈できます。対応している記号の一覧は、スクリプト内に記載してあります。ly/articulate.ly を参照してください。

参照

学習マニュアル: その他の情報源

記譜法リファレンス: 楽譜レイアウト

インストールされているファイル: ly/articulate.ly

Note: 奏法スクリプトは和音の長さを短くすることがあります。これはオルガン音楽などには適さないかもしれません。また、アーティキュレーションが全く付いていない音符も長さが短くなります。\articulate 関数を使う場所を一部分に限定するか、奏法スクリプトに定義された変数を書き換えることによって、長さが短くなる挙動を抑えることができます。

LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.22 (development-branch).