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4.1.1 \paper ブロック
\paper ブロック 3 つの異なる場所に配置することができ、以下の順番でブロックの階層構造を作り出します:
- 
入力ファイルの先頭。全ての \book,\bookpart,\scoreブロックの前。
- 
\bookブロックの中であるが、そのブックの全ての\bookpartや\scoreブロックの外。
- 
\bookpartブロックの中であるが、そのブック パートの全ての\scoreブロックの外。
\paper ブロックは、\score ブロックの中には配置できません。
フィールドの値は、この順番に沿って継承されます。つまり、高い階層でセットされた値は、下の階層で値がセットされて上書きされない限り保たれます。
各階層で、\paper ブロックは複数配置することができます。例えば、\include されるファイル毎に \paper ブロックを配置できます。その場合、それぞれの階層でフィールドの値が統合されます。同じフィールドが存在する場合、最後に出現した値が用いられます。
\paper ブロックで可能な設定には以下のものがあります:
- 
set-paper-sizeScheme 関数
- 
ページ レイアウトをカスタマイズするのに用いられる \paper変数
- ヘッダ、フッタ、それにタイトルのレイアウトをカスタマイズするのに用いられるマークアップ定義
set-paper-size 関数は次のセクション
紙面サイズと自動拡縮
で説明します。ページ レイアウトを扱う \paper 変数は後のセクションで説明します。ヘッダ、フッタ、それにタイトルを扱うマークアップ定義は
カスタム タイトル、ヘッダ、フッタ で説明します。
たいていの \paper 変数は \paper ブロック内でのみ機能します。\layout ブロック内でも機能するいくつかの \paper 変数を\layout ブロック でリスト アップしています。
ページの長さに関係する \paper 変数の単位は、ユーザによって他の単位が指定されていなければ、ミリメーターです。例えば、以下の宣言は top-margin を 10mm に設定します:
\paper {
  top-margin = 10
}
top-margin を 0.5 インチに設定するには、単位接尾辞 \in を使用します:
\paper {
  top-margin = 0.5\in
}
利用可能な単位接尾辞は \mm, \cm, \in,
それに \pt です。これらの単位はミリメーターから変換するための値であり、‘ly/paper-defaults-init.ly’ で定義されています。技術的には必要はありませんが、明快さのために、ミリメーターを用いる場合であっても \mm をコードに記述します。
Scheme を用いて \paper の値を定義することも可能です。上の例と等価な Scheme は以下のようになります:
\paper {
  #(define top-margin (* 0.5 in))
}
参照
記譜法リファレンス:
紙面サイズと自動拡縮,
カスタム タイトル、ヘッダ、フッタ,
\layout ブロック
インストールされているファイル: ‘ly/paper-defaults-init.ly’
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