3.6.1 LilyPond 記譜法を表示する

LilyPond 記譜法で書かれた音楽表記を音楽関数 \displayLilyMusic で表示することが可能です。出力を見るには、通常、コマンド ラインで LilyPond を実行します。例えば、

{
  \displayLilyMusic \transpose c a, { c4 e g a bes }
}

は、以下を表示します:

{ a,4 cis4 e4 fis4 g4 }

デフォルトでは、LilyPond は上記のメッセージを他のすべてのメッセージと一緒にコンソールに表示します。上記のメッセージを分離して \displayLilyMusic の結果を保存するには、出力をファイルにリダイレクトします。

lilypond file.ly >display.txt

LilyPond は音楽表記を表示するだけでなく、それを解釈します (なぜなら、\displayLilyMusic は追加で音楽表記を表示するために返すだけだからです)。既存の音楽に \displayLilyMusic を挿入するだけでその音楽の情報を得られるので便利です。

音楽を解釈させ、コンソールには音楽を表示したい一方で、出力ファイルからはそれを削除したいならば、\void コマンドを使います:

{
  \void \displayLilyMusic \transpose c a, { c4 e g a bes }
  c1
}

LilyPond — 記譜法リファレンス v2.23.5 (開発版).