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2.6.2 バグパイプ
このセクションではバグパイプで共通の記譜法について説明します。
バグパイプの定義 | ||
バグパイプの例 |
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バグパイプの定義
LilyPond はスコティッシュ、ハイランド バグパイプ音楽のための特殊な定義を保持しています。この定義を使うには、入力ファイルの先頭に以下を付け加えます:
\include "bagpipe.ly"
これにより、バグパイプ音楽で共通の特殊な装飾小音符を短いコマンドで付け加えられるようになります。例えば、以下を \taor
と記述することができます:
\grace { \small G32[ d G e] }
さらに、‘bagpipe.ly’ はバグパイプ音符のために、適切なオクターブのピッチ定義を保持しています。そのため、\relative
や \transpose
について配慮する必要はありません。
\include "bagpipe.ly" { \grg G4 \grg a \grg b \grg c \grg d \grg e \grg f \grA g A }
通常、バグパイプ音楽は D メジャーの調を使います
(実際にはその調ではない場合であってもです)。しかしながら、使える調は D メジャーだけであるため、通常は調号を記譜しません。調号を記譜しないために、楽譜を \hideKeySignature
で始めます。何らかの理由で調号を記譜したい場合は、代わりに \showKeySignature
を使います。
現代音楽のなかには、C と F をフラットにするためクロス フィンガリングを使うものがあります。これは c-flat
や f-flat
で示すことができます。同様に、軽音楽のピブロホ ハイ G (piobaireachd high g) は、g-flat
で示すことができます。
参照
コード断片集: Winds
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バグパイプの例
以下の例は、有名なアメージング グレースをバグパイプ記譜法にしたものです。
\include "bagpipe.ly" \layout { indent = 0.0\cm \context { \Score \remove Bar_number_engraver } } \header { title = "Amazing Grace" meter = "Hymn" arranger = "Trad. arr." } { \hideKeySignature \time 3/4 \grg \partial 4 a8. d16 \slurd d2 \grg f8[ e32 d16.] \grg f2 \grg f8 e \thrwd d2 \grg b4 \grG a2 \grg a8. d16 \slurd d2 \grg f8[ e32 d16.] \grg f2 \grg e8. f16 \dblA A2 \grg A4 \grg A2 f8. A16 \grg A2 \hdblf f8[ e32 d16.] \grg f2 \grg f8 e \thrwd d2 \grg b4 \grG a2 \grg a8. d16 \slurd d2 \grg f8[ e32 d16.] \grg f2 e4 \thrwd d2. \slurd d2 \bar "|." }
参照
コード断片集: Winds
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