\revert コマンド

一旦オーバライドされると、そのプロパティは再度オーバライドされるか \revert コマンドに遭遇するまで新しい値のままでいます。\revert コマンドは以下の構文を持ち、プロパティの値をオリジナルのデフォルト値に戻します。何度か \override コマンドが発行されている場合は、前の値に戻すわけではないということに注意してください。

\revert Context.LayoutObject.layout-property

繰り返しますが、\override コマンドでの Context と同様に、多くの場合で Context を記述する必要はありません。以下の例の多くで、Context は省略されます。ここでは、最後の 2 つの音符の符頭の色をデフォルトに戻します:

\relative {
  c'4 d
  \override NoteHead.color = #red
  e4 f |
  \override NoteHead.color = #green
  g4 a
  \revert NoteHead.color
  b4 c |
}

[image of music]

GNU LilyPond 学習マニュアル v2.25.22 (development-branch).