"本当の"括弧付きの強弱記号を作成する

強弱記号に括弧を追加する一番簡単な方法は、\markup ブロックを使用することですが、この方法には欠点があります: このように作成されたオブジェクトは、強弱記号ではなくテキスト マークアップとして振る舞うということです。

しかしながら、(記譜法リファレンスで説明しているように) make-dynamic-script 関数と共に Scheme コードを用いることで、似たようなオブジェクトを作り出すことができます。このように作成された記号は強弱記号として振る舞い、\dynamicUp\dynamicDown といったコマンドと互換性を保ちます。

paren =
#(define-event-function (dyn) (ly:event?)
   (make-dynamic-script
    #{ \markup \concat {
         \normal-text \italic \fontsize #2 (
	 \pad-x #0.2 #(ly:music-property dyn 'text)
	 \normal-text \italic \fontsize #2 )
       }
    #}))

\relative c'' {
  c4\paren\f c c \dynamicUp c\paren\p
}

[image of music]

LilyPond snippets v2.25.22 (development-branch).