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4.3.2 musicxml2ly を呼び出す
MusicXML は音楽記譜を表すための XML の派生語です。
musicxml2ly は ‘part-wise’
(時間軸優先ではなくパート優先の) MusicXML
から、音符、アーティキュレーション、楽譜構造、歌詞を抽出し、それらを .ly ファイルに記述します。このプログラムはコマンド ラインから以下のように呼び出します:
musicxml2ly [option]… file.xml
‘コマンド ライン’ とは、OS のコマンド ラインを意味しているということに注意してください。このことについての更なる情報は 他のフォーマットから変換する を参照してください。
ファイル名に file.xml ではなく - を指定すると、musicxml2ly はすべての入力をコマンド ラインから受け付けます。
musicxml2ly には以下のオプションがあります。
-a, --absolute絶対ピッチで出力します。
--fb --fretboards<frame>イベントをマークアップではなく、分離された FretBoard ボイスに変換します。-h, --help使用方法と使用可能なすべてのコマンドラインオプションの概要を表示します。
-l, --language=LANGピッチ名に LANG を使用します。例えば、ピッチ名にドイツ語を使用するには ’deutsch’ を指定します。
--loglevel=LOGLEVEL出力の饒舌さを LOGLEVEL にセットします。取り得る値は
NONE,ERROR,WARN,PROGRESS(デフォルト), それにDEBUGです。--lxmlXML 解析に lxml.etree Python パッケージを使用します。これはより少ないメモリと CPU 時間で実行されます。
-m, --midi.ly ファイル中の MIDI ブロックを有効にします。
--nb, --no-beaming連桁情報を変換せず、LilyPond の自動連桁機能を使用します。
--nd, --no-articulation-directionsアーティキュレーションや強弱等の指示 (
^,_あるいは-) を変換しません。--nrp, --no-rest-positions休符の垂直位置を変換しません。
--nsb, --no-system-breaksシステムの改行を無視します。
--npl, --no-page-layoutページレイアウトと改行・改ページを変換しません(
--nsb--npb--npmオプションのショートカットです)。--npb, --no-page-breaks改ページを無視します。
--npm, --no-page-marginsページの余白を無視します。
--nsd, --no-stem-directionsMusicXML の符幹の向きを無視し、代わりに lilypond の自動にします。
-o, --output=FILE出力ファイル名を FILE とします。file に - を指定すると、出力は標準出力に表示されます。指定が無い場合、出力は xmlfile.ly となります。
-r, --relativeピッチを相対モードに変換します。(デフォルト)
--transpose=TOPITCHピッチ
cと TOPITCH 間の度数で移調します。--sm, --shift-meter=BEATS/BEATTYPE与えられた拍子として音符の長さを変更して、速くしたり遅くしたりします(例:
4/4または2/2)。--tc, --tab-clef=TABCLEFNAMEタブ音部記号の 2 つのバージョン(
tabとmoderntab)を切り替えます。--sn --string-numbers=t[rue]/f[alse]--string-numbersfalseで文字列番号ステンシルを無効にします。デフォルトはtrueです。-v, --verboseVerbose モード (ログ等が詳細) で実行します。
--versionバージョン情報を表示して終了します。
-z, --compressed入力ファイルが ZIP で圧縮された MusicXML ファイルであることを示します。
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