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4.1.6 他の \paper 変数
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改行のための \paper 変数
-  max-systems-per-page
- 
1 ページに配置されるシステムの最大数です。現在、これは ly:optimal-breakingアルゴリズムでのみサポートされます。デフォルトでは、値は設定されていません。
-  min-systems-per-page
- 
1 ページに配置されるシステムの最小数です。この値が大きすぎると、システムがページからはみ出す可能性があります。現在、これは ly:optimal-breakingアルゴリズムでのみサポートされます。デフォルトでは、値は設定されていません。
-  systems-per-page
- 
各ページに配置すべきシステム数です。現在、これは ly:optimal-breakingアルゴリズムでのみサポートされます。デフォルトでは、値は設定されていません。
-  system-count
- 
score で使用すべきシステム数です。デフォルトでは、値は設定されていません。この変数は \layoutブロック内でセットされる可能性もあります。
参照
記譜法リファレンス: 改行
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改ページのための \paper 変数
ここでリスト アップされていないデフォルト値は ‘ly/paper-defaults-init.ly’ で定義されています。
-  page-breaking
- 
改ページのアルゴリズムを指定します。選択肢は ly:minimal-breaking,ly:page-turn-breaking,ly:one-page-breaking,ly:one-line-breaking,ly:one-line-auto-height-breaking,ly:optimal-breaking(デフォルト) です。
-  page-breaking-system-system-spacing
- 
改ページ アルゴリズムに system-system-spacingを実際の値とは異なる値だと思わせるトリックです。例えば、page-breaking-system-system-spacing.paddingをsystem-system-spacing.paddingよりも非常に大きくすると、改ページ アルゴリズムは各ページに数個のシステムしか配置しません。デフォルトではセットされていません。
-  page-count
- 
score で使用すべきページ数です。デフォルトでは、値は設定されていません。 
次の変数は、page-breaking が ly:page-turn-breaking にセットされている場合にのみ有効です。この時、改ページはページめくりの数が最小になるように設定されます。ページめくりはページ番号が奇数のページから偶数のページへと移動する際に起こるため、最後のページ番号が奇数になることが通常望ましいということになります。ページをめくることが好まれる場所は、手動で \allowPageTurn を挿入することで明示するか、Page_turn_engraver をインクルードすることで自動的に指定されます
(最適ページめくり を参照してください)。
最適なページめくりにするための選択肢が不十分である場合には、LilyPond はスコアの途中か、(スコアが 2 つ以上ある場合には)スコアとスコアの間に空白のページを挿入したり、偶数ページでスコアを終えることがあります。これらを起こりづらくするために、次の 3 つの変数の値を増やすことができます。
値はペナルティとなります。つまり、大きな値ほど、他の選択肢に比べてその値に関連した動作が起こりづらくなるという意味です。
-  blank-page-penalty
- 
楽譜の途中に空白ページが挿入されるペナルティです。 blank-page-penaltyが大きく、ly:page-turn-breakingが選択されていた場合、LilyPond は楽譜の途中に空白ページを挿入しにくくなります。その代わりに、ページを埋めるように音楽のスペーシングが広くなります。デフォルト: 5.
-  blank-last-page-penalty
- 
楽譜を偶数ページで終了するペナルティです。 blank-last-page-penaltyが大きく、ly:page-turn-breakingが選択されていた場合、LilyPond は楽譜を偶数ページで終了しにくくなります。その代わりに、1 ページ増やしたり減らしたりするようにスペーシングを調節します。デフォルト: 0.
-  blank-after-score-page-penalty
- 
1 つの楽譜の終わりと次の楽譜までの間に、空白ページを挿入するペナルティです。デフォルトでは、これは blank-page-penaltyより小さくなっています。そのため、全ての楽譜の終わりに空白ページを挿入する方が、楽譜と楽譜の間に空白ページを挿入するよりも優先されます。デフォルト: 2.
参照
記譜法リファレンス: 改ページ, 最適改ページ, 最適ページめくり, 最小改ページ, 1 ページの改ページ, 1 行の改ページ, 高さが自動の 1 行の改ページ
インストールされているファイル: ‘ly/paper-defaults-init.ly’
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ページ番号のための \paper 変数
ここでリスト アップされていないデフォルト値は ‘ly/paper-defaults-init.ly’ で定義されています。
-  auto-first-page-number
- 
改ページのアルゴリズムは、最初のページの番号が奇数であるか偶数であるかに影響されます。真にセットされた場合、改ページアルゴリズムが最初のページが奇数番号で始めるか偶数番号で始めるかを決定します。したがって、最初のページ番号はそのままになるか、1 加算されます。デフォルト: #f.
-  first-page-number
- 
最初のページのページ番号の値です。 
-  print-first-page-number
- 
真にセットされた場合、最初のページにページ番号が譜刻されます。 
-  print-page-number
- 
偽にセットされた場合、ページ番号は譜刻されません。 
-  page-number-type
- 
ページ番号の種類を設定します。選択肢は roman-lower,roman-upper,arabicがあります。デフォルト:'arabic.
参照
インストールされているファイル: ‘ly/paper-defaults-init.ly’
既知の問題と警告
奇数のページ番号は常に右側に配置されます。楽譜をページ 1 から始めたいのであれば、カバー ページの裏にブランク ページ配置して、ページ 1 が右側にくるようにする必要があります。
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その他の \paper 変数
-  page-spacing-weight
- 
(垂直方向の) ページ スペースと (水平方向の) 行スペースの重要度の関係です。大きな値だと、ページ スペースがより重要になります。デフォルトでは、 10です。
-  print-all-headers
- 
真にセットされている場合、出力の各 \scoreのすべてのヘッダを譜刻します。通常、pieceヘッダ変数とopusヘッダ変数だけが譜刻されます。デフォルトでは、#fです。
-  system-separator-markup
- 
しばしばオーケストラ譜で使用される、システム間に挿入されるマークアップ オブジェクトです。デフォルトでは、設定されていません。以下の例のように、‘ly/titling-init.ly’ で定義されている \slashSeparatorマークアップを使用すると適当です:#(set-default-paper-size "a8") \book { \paper { system-separator-markup = \slashSeparator } \header { tagline = ##f } \score { \relative { c''1 \break c1 \break c1 } } } 
-  footnote-separator-markup
- 
ページの下部の脚注テキストの上に挿入されるマークアップ オブジェクトです。デフォルトでは、‘ly/paper-defaults-init.ly’ で定義されている中央揃いされた水平線です。 
参照
インストールされているファイル: ‘ly/titling-init.ly’, ‘ly/paper-defaults-init.ly’
コード断片集: Spacing
既知の問題と警告
デフォルトのページ ヘッダは、ページ番号と \header ブロックの instrument フィールドを同一の行に配置します。
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